iPhoneSEは買いか？

馬鹿な質問をしてきた「iPhone11」から買い換えたほうが良いか？いや、それだったら俺がiPhoneSE買って交換してやるよと迷わず言ってあげました。当然断れましたけどね。

iPhoneSEの立ち位置はあくまで廉価版、何かAppleのコミュニティでもなぜか「がっかり」とか「iPhone8のアップデートじゃん」とか、そういう方に敢えて聞きたい、SEシリーズに何を期待していたのか？サイズ感でのガッカリ感が多少声としてあって然りだろうが、大した問題ではない。

昨今iPhoneの価格の高額化に買い換えたくてもできない層が一定数いるわけであり、前回販売されたSEはこうした高額化されたiPhoneが買い替えサイクルについていけない層に対して買い替え需要を促した革命的な商品だった。サイズは5sのサイズをそのまま継承することで生産コストを抑えたものであり、今回も当然量産されたiPhone8のサイズを継承しコストを抑えた中で最新の技術を詰め合わせたコストバラスの高い製品であるということである。

このiPhoneSE(2020)のターゲットはiPhone6、7、8とSEユーザーでありAndroidユーザーである。

iPhone11などの買い替え需要に取り残されたライトユーザー、最新のiPhoneは欲しいと思っているユーザーは多数いるが、価格が高く手が出せない中で掘り起こそうと各キャリアでXRの投げ売りをした時期もあったが規制などの足かせもあり、そこまで伸びることはなかった。

私自身もそうだが、昨今格安SIMの需要も以前よりも高くなり、維持費をおさる傾向が強くなってきた。都会では5Gで盛り上がっているが実際のところ通信が早くなったところで車通勤で家と会社の往復の中でその価値が見出せない。当然今の格安SIMの価格帯で5Gとなればやはり欲が出てくるだろうが、わざわざ高額な金額を払って通信速度を得たところで、コストバランスは決して良いわけではない。

都会でバリバリ街中で動画配信や、ビデオ通話など、通勤時間の合間に動画を見たい層だったらきっとストレスフリーで快適さに対してメリットを得られることがあるのは理解できる。

しかし、5Gのインフラは限られている整備するのに数年はかかるだろう、楽天の専用回線もインフラの普及に時間がかかるのと同じである、その回線かかるコストは最終的にユーザーが負担するという構図で考えれば当然コストも高くなる、そんなに必要のない回線料金にメリットを感じない層において、5G非対応のiPhoneSEはデメリットでもなんでもない。5Gが主流となり低コストで導入できる時代が来たときには低コストなiPhoneは必ず出てくるだろう、その時までのつなぎで考えれば、今回のiPhoneSEはロングランとなる大ヒット商品となりそうな気配がある。

最後にサイズ感についても触れておこう、iPhone8と同等のサイズである4.7インチ、もし画面が割れても当然iPhone8のガラスがそのまま使えるわけだから修理代も非正規修理業であっても、かなりコストが安く修理することができるだろう。この点も忘れてはならない。

常に最新型を追い求めるユーザーと、とにかく最低限の機能でいい低価格を望むユーザー、Appleがここ数年課題としてきたiPhone買い替え需要への疲れを一気に風向きを変える一打となるiPhoneSE、買いかどうか？当然買いである。